[KagoLUG:328] Bash on Ubuntu on WindowsでWin/Linux混在デスクトップ環境の夢が敗れた話

Kenichiro MATOHARA matoken @ gmail.com
2016年 4月 27日 (水) 00:26:28 JST


matoharaです.

巷で噂の? Bash on Ubuntu on Windows(Windows Subsystem for linux)ですが,勉強会の時間が余ったら紹介しようと思っていました.
せっかくなでこちらでも少し紹介してみます.

Bash on Ubuntu on WindowsというのはBashと頭についていますがBashだけでなくWindws 10の中でLinuxバイナリがそのまま動くというものらしいです.*nix環境でWindowsのバイナリを動かすWineの逆のような物だと思います.未だ全ての機能は実装されていなくてβ扱いです.
詳しくは以下の記事が参考になると思います.

- "2016年4月1日号 “Running Bash on Ubuntu on Windows”, Windows Subsystem for Linux・UWN#460:Ubuntu Weekly Topics|gihyo.jp … 技術評論社"
http://gihyo.jp/admin/clip/01/ubuntu-topics/201604/01

試すのにずっと起動していなかったWindows環境を利用したので環境を作るのにすごく時間がかかってしまいました.これから試す人はBuild 14316以降のisoイメージを入手して環境を作ったほうがさくっと行くのではないかと思います(未確認)
環境については沢山の先駆者がいるのでそちらを参考にして下さい.

環境ができたら「Windowsの機能」から Windows Subsystem for Linux(Beta) にチェックをつけてBashを起動するとUbuntuのイメージがダウンロードされてメニューに Bash on Ubuntu on Windows が出て来るようになります.
これを起動するとコマンドプロンプト端末の中にUbuntu環境が起動します.
ここからはお馴染みのUbuntu環境です.
rootなので一般ユーザを作ったりaptコマンドでパッケージの管理も出来ます.
コマンドプロンプトが使いづらいのでsshdを……と思いましたがこれは未実装の機能を使うようでコケてしまいました.

そしてここからが試したかったことでWindowsでX Serverを起動してUbuntuのXアプリケーションをWindows内で動かしてWindows/Linuxデスクトップの混在環境を試してみました.
#X Serverには今回Xmingを遣いましたが今だとVcXsrvかMobaXtermが良いようです.
結果から言うとx11-appsに入っているxeyesやxcalc等の単純なアプリケーションは動きますが,その他のアプリでは起動した後固まったり起動しなかったりとまだまだ動くものは少ないようです.
これから実装が進むとこの辺りも動くようになると思うのですが…….
https://www.flickr.com/photos/119142834@N05/shares/772d22

なんでそんなことをやりたいかというと,2004年辺りにPentium-M 800MHz RAM 768MBなマシンでWindowsXPの上でcoLinuxを使いこんな感じの環境を作ってWindowsアプリとLinuxのXアプリを同じ画面で利用していました.WindowsアプリからLinuxアプリにだんだん移行していってその後に完全にデスクトップ環境をLinuxにスイッチしたのでした.

今同じようなことをしようと思うと仮想マシンを利用することになると思うのですがオーバーヘッドが大きいので軽そうなBash on Ubuntu on Windowsならどうだろうと思って試してみたのでした.

VirtualBoxを使わないDocker Windows版も軽いかもと思っているのですが,waiting list入りになっていてこちらは試せていません.



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